【REVIEW】Tony Velour『Vices Hurt』(2019)
アトランタ出身のラッパーTony Velour。2018年には COMPLEXのBest New Artistに選ばれたりもしてたみたいです。日本だとInjury Reserveのアルバム客演と100 gecsのREMIXアルバムへの参加で知ってる人が多いのかなと思います。どちらも名作なので聴いていない方がいれば是非。
本作はエモーショナルなHIP HOPにHYPER POPやエレクトロのフレーヴァーを絶妙に混合することでそこらのエモラップとは一線を画す作品に仕上がっています。そもそも彼自身のソングライティングのセンスがズバ抜けて高いんですよね。あとは一曲の長さが短いので10曲入りなんですが21分であっという間に一枚が終わってしまいます。
プロデューサーに100 gecsのDylan Bradyを迎えた「Wild」のMVは何故かスーツ姿でストロング缶片手に渋谷の街を泥酔しながら歩いていく内容になっていて思わず笑えます。ラストでも同じくDylan Bradyを迎えた「Pull Up (feat. Dylan Brady)」も素晴らしい。
Tony Velour - Wild (Official Video)
Tony Velour - PULL UP ft. Dylan Brady (Official Music Video)