【PLAYLIST】TRUST NO ONE 2020/10
月終わりから仕事が激務になって毎日終電&土日も出勤の流れになってしまいなかなか更新できなくなってしまっていました…。少し余裕が欲しいです。
10月紹介音源のプレイリストをまとめました!
記事ももう少し余裕ができたら更新していきたいと思っています。
【REVIEW】Bishop Nehru『ELEVATORS: Act I & II』(2018)
この後にも彼のアルバム出てるんですけどね、でもやっぱりこの作品が好きなんですよね。
当時22歳だったんですがこの前にもMadlibプロデュースの曲もリリースしたり、MF DOOMとNehruvianDOOMというユニットをやったり、Wu-Tang Clanのツアーに同行したりと若くして最高の動きをしてるんですよね。
更にこちらの作品は前半をKAYTRANADA、後半をMF DOOMが半分ずつをプロデュースしたという超豪華な内容になっているんですよ。個人的には後半のDOOM製ビートがめちゃくちゃ好きで彼のスキルフルなフロウにハマってる気がしました。
海外のレビューとか見るとちょっとDOOMに傾倒し過ぎなのでは?というコメントもあるぐらい師弟関係は濃密みたいですね。
Bishop Nehru - Rooftops (Official Video)
【REVIEW】Sun Araw & M. Geddes Gengras Meet The Congos『Frkwys Vol. 9: Icon Give Thank』(2012)
レーベル<RVNG Intl.>の実験的なコラボレーション作品シリーズ「Frkwys」の第9弾。けっこう前の作品なんですがこれが出た時の衝撃は今でも忘れられないですね。
エクスペリメンタル方面では既に当時から名前が知れていたSun Arawと、Akron/Familyともその後コラボするM. Geddes Gengrasの二人の若手ミュージシャンが、まさかのレゲエ界の超大御所The Congosと共にジャマイカで作り上げた作品です。
The CongosといえばLee PerryがBlack Ark Studiosで制作した『Heart Of The Congos』かと思うんですが、本作はこの作品にも負けず劣らず(時代が違うので比べるのも難しいですが)素晴らしい内容になっています。
The Congosが奏でるナイヤビンギのコーラスとパーカッションの上を、過剰にエフェクトされたシンセやギターのサウンドが飛び交うサイケデリック・ダブの名盤で今でも掘り起こして度々聴いています。
クレジットを見るとBOREDOMSにも参加していたSan GabrielことButchy FuegoがMPCとダブで参加した曲(M6)もありました。M1→M2の切り替わり部分の重低音の入りがとにかくかっこいいので初聴の方はなるべくなら良いオーディオ環境で聴くことをオススメします。
ICON EYE [Official Trailer]
Sun Araw, M. Geddes Gengras, The Congos - Happy Song [Behind the Scenes] - ICON EYE
【REVIEW】Rashad Becker『Traditional Music of Notional Species, Vol. II』(2016)
ベルリンの<Dubplates & Mastering>で敏腕スタジオエンジニアとして名を馳せるRashad Beckerのシリーズ二作目。2013年の『Traditional Music Of Notional Species Vol. I』と同じくベルリンの<PAN>からのリリースです。
動物の鳴き声や部族の神秘的な祝祭にも聞こえる様な飛び交う電子音を使って、ある意味"疑似的なワールド・ミュージック"を描写していく試みみたいですが、前作よりも更に複雑かつ難解に展開していきます。
以前彼自身がインタビューで音楽は全てスコアから作り出すと答えてましたが制作過程を想像するだけでゾッとするほどの情報量じゃないでしょうか…。実験的な試みの様でいて、実は細部まで細かく計算し尽くされたサウンドスケープになっているんですね。
こういった音楽につきものな"謎"感は一切なく、明瞭かつ斬新な音楽作品かと思います。
Rashad Becker @ Kosmetiksalon Babette | Berlin 25.04.19
【REVIEW】Clandestine Quartet『One for the Fossa, Two for the Wolverine』(2019)
Charles Gocherの死によってSUN CITY GIRLSが永久活動休止になってからはAlanとRichardのBishop兄弟はそれぞれのソロ名義で数多くの音楽を発表してきましたが、遂に二人が同じユニットでリリースした2019年作。
今回はRichardともRangdaというユニットをやっていたChris Corsanoと、Vibracathedral Orchestraというバンドにも在籍しているMichael Flowerという彼らと比べて若手のミュージシャン二人とのカルテット編成。(Vibracathedral Orchestraも知らなくてこれがリリースされたタイミングで聴いてみたんですが良かった…。)
ロンドンでの公演のための4日間のスタジオ・セッションからレコーディングされた本作は、20分を超える壮大なラーガ調の楽曲「Don't Hang from My Ceiling」からスタート。その後はSUN CITY GIRLS的なオルタナロックを更に民族的にした様な楽曲満載で本当に素晴らしいです。
この記事書いてたらBoiler Roomでのライブ映像見つけましたがこれも最高ですね。Alanがベース弾いてるの久々に観ました。
【REVIEW】YamieZimmer『Arsonist Under』(2018)
トラックメーカーYamieZimmerが若干20歳で残した1stアルバム。SoundCloud上で既に話題だった彼が既発曲と新曲を新たにミックス/マスタリングして収録。
11曲20分という驚異的な短さの作品ですが初期のRonny J辺りを彷彿する凶暴なトラックの中に恐ろしい程のセンスが詰め込まれています。SANTAWORLDVIEWやLeon Fanourakis辺りは当時から既にそこそこの知名度がありましたが、これに参加していたことで名前が知れていった彼と同世代のラッパー達も多いんじゃないかと。
約2年経った今聴いても全然古くならずにやっぱかっこいいな。2ndアルバム期待して待ってます。
1016 (feat. Bank.Somsaart)