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音楽多め

【REVIEW】SWANS 『To Be Kind』(2014)

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好きなんですよね、SWANS。スタジオアルバムは全部持っているぐらい。昔の作品も大好きですし、この先の作品も未来永劫好きなんだと思います。

2010年に『My Father Will Guide Me up a Rope to the Sky』で14年ぶりに復活してからというものSWANSはリーダーMichael Giraのレーベル<YOUNG GOD>でそれまでにリリースしていたフリー・フォーク〜ニュー・ウィアード・アメリカな音楽を取り込み、その集大成として傑作『The Seer』を2012年に完成させました。

ある意味頂点に君臨してしまったように見えたSWANSですが続く本作ではここまでの路線にプラスして、かつて「インダストリアルの帝王」と呼ばれていた時代のような凶暴な音をグルーヴとして宿すことに成功しております。反復されていく強烈なリフがだんだんと脳髄まで侵食してきてある種の陶酔感を覚えます。

インタビューでも語っていたゴスペルからの影響か、救いを求めるようなスピリチュアルなMichael Giraの歌声/叫びに心を鷲掴みにされるバンド史上最高傑作です。

 SWANS "TO BE KIND" DVD TRAILER

YOUNG GOD RECORDS