【REVIEW】Dos Monos『Dos Siki』(2020)
今、日本で彼ら以上に面白い動きをしているHIP HOPクルーはいないと個人的には思っています。
4曲入り16分の2nd"アルバム"という壮大な発想も素晴らしいですね。4曲といっても非常に濃厚/濃密でとても集中力を使います。やっぱり"アルバム"ですね。大名盤1stアルバム『Dos City』が"街＝場"という空間軸の音楽だったのに対して、今回は"四季＝時間"の経過を表した作品ということで、王道のようでいて全然王道ではない偏屈なビートの上でタイプの違った三者三様のラップが楽しめます。声の質も、ラップのタイプも、リリックのセンスもみんな違った本当にいいグループだなと改めて。
「Aquarius」ではDos Monosとも親交があり先日メンバーのStepa J. Groggsが惜しくも亡くなってしまったアリゾナのHIP HOPグループInjury Reserveが客演参加。これが遺作になるんでしょうか、とても悲しい…。
Aquarius (feat. Injury Reserve)
Dos Monosといえば、コロナウイルス対策で一躍世界にその名を知られた台湾のIT担当大臣オードリー・タンのインタビュー音源にラップを重ねた異色のコラボ曲を先日発表しましたが、発想も含めてパーフェクト。
Dos Monos - Civil Rap Song ft. Audrey Tang 唐鳳
